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ポール・スミス展  HELLO, MY NAME IS PAUL SMITH

会期:2016年7月27日㈬~8月23日(火)11:00~18:00 金曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで) 

                            *会期中無休

場所:上野の森美術館

巡回:名古屋会場:2016年9月11日㈰~10月16日㈰ 松坂屋美術館

サー・ポール・スミスはイギリスのデザイナー。1946年にイギリスに生まれ、16歳でノッティンガムにある服飾倉庫で働き始めました。その後彼の興味は、建築やデザイン、ファッション、芸術へと広がります。1970年、イギリス・ノッティンガムのバイヤード・レーン6番地に「Paul Smith Vêtements Pour l'Homme」(ポール・スミスの紳士服)というショップをオープンさせます。3m×3mという狭いショップは窓もなく、ポールは他の仕事をしながら、週2日間だけ店を開いたそうです。本展では、この記念すべき第1号店が、当時のサイズのまま再現されます。

<Paul in his First Shop:ポール・スミス1号店>ⓒPaul Smith Ltd.

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パリにある、とあるホテルのベッドルームで、ポールは初めてのショーを開催します。といっても、シャツ6枚、上着2枚、スーツ2着をベットに広げただけの展示でした。最終日の終わりの時間にやっと訪れた一人の客から注文が入り、ポールのビジネスは始まりました。当時のベットルームも再現され、ここでエピソードが紹介されます。

ポール・スミスといえばカラフルなストライプを思い出す人も多いでしょう。このストライプ柄は、厚紙に色糸をゆっくりと巻き付け、少しずつ慎重に縞模様を作り出しているのです。そしてその色味は、服やアクセサリーなどに展開していきます。

ポールは、多くのジャンルとコラボレーションをしてきましたが、初期の代表例はローバー社(当時)のミニです。会場では、2015年秋冬に発表されたカラフルなストライプ柄で装飾された自動車が展示されます。

<Collaboration-Mini,2016:コラボレーション(ミニ、2016)>ⓒPaul Smith Ltd.

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ポールは創作に対するインスピレーションをどこから得るのでしょうか?彼は、画像やイメージ、言葉や数字などの様々なアイデアを記憶に残すため、カメラで撮影したりノートに書き留めたりするそうです。会場では、ポールの頭の中に浮かんでくる多くのイメージを映像のインスタレーションで表現したり、彼が10代から集めている絵画や写真約500点を壁面に展示したりと、ポールの頭の中に入り込んだような体験ができる展示となっています。

ポールのアパレル(洋服)には、伝統と現代性が共存しています。ベーシックなグレーのスーツの身頃やポケットのフラップの裏に明るい色が使われたり、ネクタイの裏地がプリントだったりと、ひねりのきいた冒険できるスーティングが魅力の一つです。7つのテーマに分けられた過去のコレクションから、2016年春夏のコレクションまで、ポールの洋服に込められた遊び感覚あふれるアイデアを観る事ができます。

ポールのオフィスは物で溢れているそうです。散らばっている本や書類、自転車やカメラ、キッチュなものは、その多くはポールが世界中を旅して集めたもので、このオフィスも会場で再現されます。部屋に置かれている物や場所など、細部まで完全再現されていて、クリエーションの現場に同席している気持ちになれるでしょう。

<Paul's Portrait 1:ポールのポートレート>ⓒLuke Hayes

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本展は,2013年11月にロンドンのデザイン・ミュージアムで開催された「HELLO,MY NAME IS PAUL SMITH」展が、京都をはじめとして、東京、名古屋と巡回する展覧会です。伝統的な職人技と最先端のデザインを用いたファッションや映像インスタレーションなど、2800点の膨大な作品の展覧会で、デザイナー、ポール・スミスの世界を満喫しましょう。(会場内では、来館者による全作品の写真撮影が許可されています。)